紳也特急 32号

〜今月のテーマ『携帯メールに御用心』〜

●『携帯、パソコンが大学生のサイフを圧迫』
○『携帯メールは世の中に認知された』
●『携帯メールの落とし穴は即時性』
○『「つながっている」という誤解』
●『ポレポレのすすめ』

◆CAIより今月のコラム
「シーエーアイ*きょうの料理」

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●携帯、パソコンが大学生のサイフを圧迫
 文部科学省の調査によると携帯電話とパソコンが大学生の生計を圧迫しているという調査がまとまったそうです。それもそうでしょうね。大学生でパソコンを使っていない人はこれからの就職活動で苦労すること必至でしょうし、携帯電話がないととかく不便な世の中であることは間違いありません。ちなみにわが家はISDNを使ったインターネット+電話代+携帯代+PHS(外出時のパソコンメール用)を併せても基本料、プロバイダー料金(Nifty)を含めて1万2千円程度です。これって少ない、多い? 私自身あまり携帯電話も使わず、特に携帯メールにはほとんど関心がなかったのですが、「なるほど携帯メールにはまるわけだ」と思う出来事がありましたので、今月のテーマは「携帯メールに御用心」としました。

『携帯メールに御用心』

○『携帯メールは世の中に認知された』
 いまや中学生、高校生だけではなく全国民に浸透してしまった携帯電話。電車の中で携帯電話とにらめっこしている人が多いことにはむしろ慣れっこになってしまったようです。学校でもかつては携帯電話を学校に持ってこないようにという指導があったと思いますが、最近は先生たちも「授業中に使わなければいい」から「授業中にしゃべっているよりはメールを打っているほうが静か」と言ったとか言わないとか(笑)。私鉄(東急東横線など)では携帯電話禁止の車両とメールはOKの車両が交互に設定されるようになり、携帯メールはコミュニケーションツールの一つとして社会的にも認知されました。確かに携帯電話被害の一つである電波発信のことを考えれば、分煙ならぬ分携(?)は心臓ペースメーカーを体内に持っている人にとってはひと安心のことだと思います。携帯問題は一定のルールができて特に問題がない段階になったかと思っていたのですが、最近携帯メールにはまって当たり前。むしろ、はまった結果、感覚が麻痺する可能性がある恐ろしいものだと思うことがありました。

●『携帯メールの落とし穴は即時性』
 今まで私がメールをもらう相手と言えば知っている人、MLへの投稿、それと宣伝メールだけでした。ところが1月にインターネットのホームページを立ち上げた結果、少しずつ閲覧者からのメールが入ってきます。見ず知らずの人ではありますが、意見、感想を送ってもらえるのはうれしいものです。人が自分のHPを見てどう感じたかを伝えてもらえると、何となくその人とつながっているという連帯感が生まれるのを感じます。感想メールがほとんどですが時々相談メールが入ってきます。基本的に返事はしませんが、名前を名乗り、相談内容も信憑性があるとついつい答えてしまいます。HPからメールを送ってくれる人はパソコンで見ていると思いますが、たまに連絡先が携帯メールになっている人がいます。
 私もi-modeを契約していますが、実は携帯メールは全部着信拒否にしています。生活の中で携帯メールを使う必然性を感じたことはなく、使っていないため携帯メールについてもあまり真剣に考えたことはありませんでした。むしろ電車の中で携帯メールを読んだり、送ったりしている人を見ると疲れないのかな、パソコンでやればいいのにくらいに思っていました。ところがある相談者にメールを送ったところ、携帯なので一度に500字しか受信できないので後半を送ってもらえますかと返事がきました。仕方がないのでできるだけ短く、端的な表現にして送ってみると、これまたすぐに返事が来ました。この日はたまたまいろんな人にメールを送らなければならず、何度もメールの送受信をする度にその方からのメールが入り、こちらからも返事をしていました。送ってすぐにメールが来ると、どこの誰だかわからなくても、この岩室宛にメールを打って送っている相手がいるのを感じるんですね。オーバーに言えば目の前にその人がいて話をしているような親近感が生まれました。

○『「つながっている」という誤解』
 パソコンでメールチェックをするのは多い人で一日に数回で、ほとんどの人は1日に1〜2回。例え自分が打ったメールにすぐに返事が来ていたとして、そのことには次にメールチェックをするまで気がつきません。ところが携帯の場合はメールの着信時に自分もそのことが確認できます。一日に50通受け取る人だと平均しても30分に1通、それこそ30分に1回誰かに「こんにちは」と声をかけられているようなものです。メールが集中する時間帯だとひっきりなしにメールが届いている計算になります。携帯メールで誰かと頻繁にやり取りが起こるようになると、その人がそばにいて声をかけてくれているような錯覚を覚え、「つながっている人」、「身近な人」と思えてしまうんですね。少なくともわたしはそう思ってしまいました。かつての私は、どうして出会い系サイトで知り合った二人、特に女性が男性に会ってしまうのかがわかりませんでした。しかし、相手が見えないからこそ、自分が見られていないからこそメールの内容も具体的かつ人には言えないことになっていき、一日に何回ともなくメールしあっていると「つながっている人」、「身近な人」という誤解が生まれるんですね。メル友、出会い系サイトに注意しなさいと言っている人は、一度自分自身で携帯メル友を作ってみてはいかがですか。携帯メールで人とつながろうとする人の気持ちがわかるかもしれませんよ。でも、はまらないように御用心を。

●『ポレポレのすすめ』
 昔は誰かとつながるとすれば、身近な友達との会話か、誰かとの文通しかない時代でした。そんな時代と携帯メールのようなコミュニケーション手段がある現代を比べるのは無理がありますが、スピードが速くなればなるほど人は考える時間がなくなり、反射的、感覚的な行動をしてしまうと思いませんか。メールは確かに便利なツールですが、メールの内容を自分なりに噛みしめたり、相手の人とつながっているという錯覚をいだかないためにも、メル友へのメールは送信後24時間経たないと相手に届かないというサービスがあってもいいと思いました。スワヒリ語にポレポレ(ゆっくり)という言葉がありますが、ゆったり流れる時間というのもまた大事ですよね。何となく故郷ケニアが懐かしくなりました。

追伸
 紳也’sホームページのi-modeサイトを立ち上げました。
 http://homepage2.nifty.com/iwamuro/i-mode.htm
 結局、携帯を使おうとしている? ジレンマです。でも、宣伝の方法がわからないんですよね。

◆CAIより今月のコラム

「シーエーアイ*きょうの料理」

 突然ですが、最近豆腐が大好きです。365日お米を食べず、豆腐を主食にすると、超人的な力を発揮するというNASA情報もあるそうです。(未確認)冷ややっこ、湯豆腐、もよろしいですが、ここで簡単で美味しい豆腐料理を紹介します。
タラッタラッラー!

☆じゃこのせ豆腐 材料(豆腐、じゃこ、万能ねぎ、胡麻油、醤油)

いたってシンプルです。豆腐は軽く水をきっておき、万能ねぎは多めにみじん切りにしておきます。フライパンをよく熱し、胡麻油を多めにひきます。

 そこにじゃこを豆乳、失礼、投入し半揚げ状態にします。

 火から離す直前に軽く醤油をふって味付けします。
アツアツ、カリカリのじゃこを豆腐の上にのせて、ネギを盛ってできあがりです。

☆あつあげの焼き物 材料(あつあげ、万能ネギ、胡麻油、ポン酢)

まず、あつあげの長い方から半分に切ります。その後、短いほうから5ミリ程度の厚さに切り分けます。フライパンに多めの胡麻油を熱し、あつあげをならべてキツネ色になるまで、両面焼きます。感じとしては、小さなあつあげを沢山つくるわけです。ほどよく色付きましたら、お皿にならべて、万能ネギを盛りポン酢でいただきます。

両品とも、カリカリと冷んやりのコンビネーションがたまりません。
ぜひお試しくださいねー。
                      こいずみ・S